基本情報技術者試験の勉強法|未経験からのロードマップ
「何から手をつければいいか分からない」という未経験の方向けに、基本情報技術者試験(FE)に受かるまでの流れを、 順番つきで解説します。当サイトで実際に取材した合格者・不合格者から見えた"効く勉強法"も反映しています。
まず全体像:2科目とも600点で合格
基本情報技術者試験は、科目A(知識問題)と科目B(アルゴリズム・プログラミング中心)の2科目です。 両方が基準点(各600点/1,000点満点)に達して合格になります。片方だけ高くても、もう片方が届かなければ不合格です。
| 科目A | 科目B | |
|---|---|---|
| 内容 | テクノロジ・マネジメント・ストラテジの知識 | アルゴリズム・プログラミング+情報セキュリティ |
| 出題数 | 60問 | 20問 |
| 試験時間 | 90分 | 100分 |
| 基準点 | 600点 | 600点 |
※採点はIRT(項目応答理論)方式で、「何問正解=何点」と単純には決まりません。得点の見方は 合格点シミュレーター でも確認できます。
合格までの3ステップ
ステップ1:科目Aで土台をつくる
最初はとにかく用語に慣れることです。テキストを1冊通読して全体像をつかんだら、あとは 過去問道場などの無料サービスで科目Aをひたすら反復します。分野が広いので、深追いせず「よく出るところを何度も」が効率的です。
ステップ2:早めに科目Bの読解に着手する
科目Bは擬似言語のアルゴリズムが中心。問題文自体は複雑ではありませんが、そのロジックを頭の中で正確に追う(トレースする)力が要ります。 これは一夜漬けが効きにくいので、科目Aと並行して早めに・少しずつ始めるのが鉄則です。読み方のコツは 科目Bの解き方ガイドにまとめました。
ステップ3:過去問と練習問題で仕上げる
直前期は新しいインプットを足さず、解ける状態を維持することに集中します。科目Bは 練習問題で手を動かし、時間内に読み切る感覚を体に入れておきましょう。
どれくらいの勉強時間が必要?
一般的な目安は、IT未経験で150〜200時間、基礎知識がある人で100時間前後、実務経験者で50時間程度と言われます(個人差大)。 自分の試験日から「1日あたり何時間」に落とし込むと計画が立てやすくなります。詳しくは 何時間で受かる?と、勉強時間の逆算ツールをどうぞ。
申し込みと受験料:かかるお金は7,500円から
勉強の計画と同じくらい早めに把握しておきたいのが、受験そのものにかかるお金です。 基本情報の受験手数料はIPAが公表しており、2026年8月5日時点で 7,500円(情報処理技術者試験は消費税込み)。 これは情報処理技術者試験に共通の金額で、基本情報だけ安い/高いということはありません。
- 申し込みは通年・随時。CBT方式なので決まった申込期間はなく、席が空いていれば自分で日時と会場を選べます
- 教材費は別。無料の過去問サービス中心なら実質7,500円だけ、書籍を足すなら数千円、講座なら数万円規模が目安です(独学か講座かで比較しています)
- コンビニ・Pay-easyで払うと払込手数料330円が別途かかります(2024年12月1日以降の申込分)。会社に精算する人は受験料の領収書の出し方もどうぞ
- 過去に値上げがある:CBT方式では2022年4月実施分から5,700円→7,500円に改定されました(経緯はこの下)。古い記事の金額をあてにしないこと
※受験手数料は政令で定められており、改定されることがあります。申し込む前に必ずIPAの最新の案内でご確認ください。 当日の持ち物・会場での流れは 試験当日の流れ、 結果がいつ分かるかは 合格発表日の早見表 にまとめています。
値上げはいつあった?また上がる?
「5,700円」と書いてある記事を見て混乱した人向けに、経緯をまとめておきます。 結論から言うと、直近の改定は5,700円→7,500円の1回だけで、 2026年8月5日時点でIPAが公表している受験手数料は7,500円のままです。 新たな改定の告知は見当たりません。
| 時期 | 受験手数料 | できごと |
|---|---|---|
| 平成28年度〜 | 5,700円 | 前回の改定。ネットに残る古い記事の多くはこの金額 |
| 令和3年度秋期試験〜(筆記) | 7,500円 | 政令の改正(令和3年7月16日閣議決定)にもとづく改定 |
| 2022年4月〜(CBT方式) | 7,500円 | 今の基本情報はここ。CBTは筆記より半年ほど遅れて適用された |
値上げの理由としてIPAが挙げているのは、試験問題の印刷・運搬費用や会場借料の値上がり、 新型コロナウイルス感染症対策(座席間隔の確保・検温・消毒)、 一部試験区分のCBT化で、これらによって試験実施にかかる実費が増えたためと説明されています。 前回の改定から約5年ぶりの見直しでした。
※この金額は消費税込みです(IPAの注記は「情報処理技術者試験は消費税込み」)。将来の税制や政令の改正まで見通せるものではないので、 申し込む直前にIPAの案内で実額を確認してください。
独学でどこまで戦える?
結論から言うと、多くの人は独学+無料教材で十分に射程に入ります。当サイトの取材では、IT未経験の30代女性が 受験料以外は一切お金をかけず、過去問道場中心の独学で合格ラインまであと45点まで到達していました。
つまずきやすいのは「科目Bの読解」
取材した不合格者・合格者の双方が口にしたのが、科目Bの読解の難しさでした。ある受験者は「シンプルな構造すぎて、逆に難しい」と表現しています。 ここは多くの人が同じ壁にぶつかるポイントなので、良質な問題で反復し、読むスピードと正確さを作っておくことが差になります。
続けるコツは「気合い」より「仕組み」
合格者が語っていたのは、「意思ではダメだった。勉強せざるを得ない環境を作った」という言葉でした。 忙しい社会人ほど、モチベーションに頼らず時間・場所を固定する/通勤時間を使うなど、続く仕組みを先に用意するのが有効です。
まとめ:最短ルートの型
- 科目Aはテキスト1周+過去問反復で土台をつくる
- 科目Bは早めに着手し、トレース力を毎日少しずつ鍛える
- 直前期は新規インプットを止め、解ける状態を維持
- 時間は逆算して「1日あたり」に落とす/続く仕組みを先に作る
よくある質問
完全な未経験でも独学で合格できますか?
可能です。当サイトの取材でも、IT未経験の方が無料教材中心の独学で合格ラインの一歩手前(あと45点)まで到達しています。用語とアルゴリズムに慣れる時間を厚めに取り、過去問を繰り返すのが基本戦略です。
科目Aと科目B、どちらから始めるべき?
まず科目A(知識)で土台を作り、並行して早めに科目B(アルゴリズム)の読解に着手するのがおすすめです。科目Bは短期間で詰め込みにくいため、後回しにすると本番で時間が足りなくなりがちです。
いつ受験すればいいですか?
現在の基本情報はCBT方式で通年実施のため、準備が整い次第いつでも受けられます。必要な総勉強時間から逆算して試験日を決める使い方もできます(勉強時間の逆算ツールを参照)。
出典・ご注意
- IPA 基本情報技術者試験(試験要綱・出題範囲)
- IPA スケジュール、手数料など(受験手数料 7,500円)
- IPA 情報処理技術者試験 受験手数料の改定について(5,700円→7,500円)
- IPA プレス発表 「情報処理技術者試験」「情報処理安全確保支援士試験」における受験手数料の改定について
- CBT-Solutions【CBT】FE/SG よくあるご質問|コンビニ利用による払込みについて教えてください
- IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2027年度以降)
受験手数料は政令で定められており、改定されることがあります。本記事の金額は上記のIPAページで確認した時点のものです。払込手数料は受験申込サイト(CBT-Solutions)の案内にもとづき、こちらも改定されることがあります。勉強時間の目安は個人差が大きく、当サイトの見解を含みます。申し込み方法・実施日程・出題範囲は必ずIPA公式の最新情報をご確認ください。
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