たくさん勉強した人が落ち、ゆるくやった人が受かった

この記事は、基本情報技術者試験を受けた2人の方への取材をもとに構成しています(本人同意のうえ、匿名で掲載)。 編集部(現役SE)が実際に聞き取った内容を、ご本人の言葉を活かしてまとめました。合否の"結果論"ではなく、次に活かせる差に注目しています。

同じ未経験。なのに、結果は分かれた

今回取材したのは、ともにIT未経験から基本情報技術者試験に挑んだ2人です。

Aさん(未経験・男性)→ 合格

科目A
645点
合格ライン 600
科目B
655点

Bさん(30歳・女性)→ 不合格

科目A
555点
科目B
555点

合格ラインは科目A・科目Bともに600点(各1,000点満点)。Bさんは両科目とも「あと45点」だった。

ここまでなら「よくある合格・不合格の話」です。でも取材して驚いたのは、勉強量はBさんの方が圧倒的に多かったこと。

Aさん(合格)Bさん(不合格)
学習期間約3か月(4月から)約1年
1日の量「気分で」平均10問ほど平日2時間・休日2〜3時間
かけたお金0円(教材は無料)受験料のみ(教材は無料)

真面目に、長く、たくさんやったBさんが落ちて、ゆるく短くやったAさんが受かった。 ――この逆説の中に、「量ではない何か」が隠れています。取材から見えた差は、大きく3つでした。

差①:科目Bを「どんな問題で」練習したか

2人とも、最初の入口は同じ過去問道場(無料)でした。差が出たのは科目B(アルゴリズム)の演習です。

「シンプルな構造すぎて、逆に難しいと感じる」(Bさん)

科目Bは問題文自体は複雑ではありません。でも、その"シンプルなロジック"を頭の中で正確に追いかける訓練を、 良質な問題で繰り返せたか――ここで体感も得点も分かれた可能性があります。

※これは2人の実例であって統計ではありません。ただ「科目Bは、解説が丁寧で本番に近い問題を数多くこなすと景色が変わる」というのは、多くの合格者が口を揃える点でもあります。

差②:本番のメンタルの持ち方

「落ちてもいい」と力を抜けたAさんと、本番で焦りに飲まれかけたBさん。あと45点という僅差を考えると、この平常心の差は無視できません。

差③:直前期の過ごし方

Bさんが振り返って一番悔やんでいたのが、試験直前の動き方でした。

「前日に、科目Bの解説動画を見てしまった。でも内容が入ってこなくて、逆に焦った」(Bさん)

不安から、直前に新しいインプットを足してしまう。多くの人がやりがちな失敗です。 一方Aさんは、直前に特別なことをした様子はなく、淡々と積み上げた過去問で本番に臨んでいました。

もうひとつの差:続け方が「仕組み」か「気合い」か

Aさんは「意思に頼らず仕組みで続ける」タイプ。継続を"気合い"ではなく"環境"で解いていた点は、忙しい社会人ほど真似する価値があります。

まとめ:頑張っているのに受からない人へ

この2人から見えたのは、こういうことです。

  1. 量より、科目Bの"演習の質"。同じ時間でも、良質な問題で読解に慣れられるかで差がつく。
  2. 本番は「落ちてもいい」くらいの平常心。僅差の勝負では焦りが一番の敵。
  3. 直前期は新しいことをやらない。過去問を回すだけの状態で本番へ。
  4. 継続は気合いより仕組み(環境構築)。

Bさんの結果は不合格でした。でもこれは「独学だからダメ」という話では決してありません。 無料の教材だけで、あと45点まで到達しているのです。次に直すべきポイントは、上の4つと、とても明確です。

科目Bの演習の質を上げたい人へ

「独学では無理」と煽るための項目ではありません。Bさんのように科目Bの読解だけが伸び悩む人向けの、任意の補強策です。まずは無料の過去問道場で十分戦えます。

出典・ご注意

本記事・ツールの内容は執筆時点の情報にもとづく参考情報です。試験制度・日程・出題範囲は変更される場合があるため、受験の際は必ずIPA(情報処理推進機構)の公式情報をご確認ください。合否・学習成果を保証するものではありません。

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