基本情報の持ち物と電卓のルール(CBT方式)

前日の夜に「明日、何を持って行けばいいんだっけ」と検索して、 サイトによって書いてあることが違うことに気づいた——という人向けのページです。 持ち物リストが食い違う原因ははっきりしていて、基本情報の当日ルールはIPAのサイトにほとんど書かれていないから。 申込から会場運営までを請け負っている運営元の案内が一次情報なので、そこに書かれている内容だけで組み立てました。

先に結論:絶対に必要なのは顔写真付きの本人確認書類1点だけです。 筆記用具もメモ用紙も会場が用意します。逆に、机に置けるものは6種類しか案内されていません。 電卓・腕時計・自分の筆記用具はその中に入っていません。

必ず要るのは「顔写真付きの本人確認書類」1点だけ

受験申込サイトが当日の持ち物として案内しているのは、本人確認書類だけです。 そして提示できなければ、いかなる理由でも受験できません(受験手数料も返ってきません)。 申込後のキャンセル・返金はできない運用なので、忘れるとそのまま 受験料を1回分捨てることになります。当日の最大のリスクはここです。

使えると案内されている書類注意点
パスポートいずれも提示時点で有効な原本が必要。コピーやスマホの画像は不可
運転免許証
マイナンバーカード(顔写真付き)
在留カード等
身体障害者手帳(顔写真付き)
社員証(要件あり)
学生証(顔写真付き)

落とし穴になりやすいのは、書類の種類ではなく状態のほうです。案内では、

とされています。とくに改姓したのに登録名が旧姓のままというケースは、当日その場では直せません。 申込後に姓が変わった人は、試験日の前にマイページの登録情報を見ておいてください。

机に置けるのは6種類だけ

試験室に持ち込めるものとして案内されているのは、次の6つです。 この一覧に電卓・腕時計・自分の筆記用具は入っていません

持ち込めるもの補足
ハンカチ
ポケットティッシュ
目薬
条件つき(下記)。お茶・ジュース・コーヒーなど水以外の飲料、着色された飲料、ペットボトル以外の容器は不可
ログイン情報シート会場で配布されるもの。自分で用意するものではない
メモ用紙・ボールペン会場が用意する備品。自分のシャープペンシルや消しゴムは使えない

水を持ち込む条件は細かく決まっていて、容器は無色透明のペットボトルラベルはすべて剥がすキャップを閉める1人1本・1000ml以下、試験中は机の上に置く、終わったら持ち帰る、と案内されています。 コンビニで買ったままのラベル付きのペットボトルは条件を満たしません。 持って行くなら、会場に入る前にラベルを剥がしておいてください。なお試験室内での食事はできません

※スマートフォン・上着・参考書などは受付でロッカーに預ける運用です。持って行ってはいけないという意味ではなく、 試験室に持ち込めないということです。直前まで参考書を見たい人は、預ける前に見ておくことになります。

電卓は持ち込めない(画面の電卓も当てにしない)

持ち込み可能物の一覧に電卓は含まれておらず、加えて運営元は 機器の持込みは認められていないと明記しています。電卓は使えません。 計算は会場で配られるメモ用紙とボールペンで行います。

ここで混乱しやすいのが、「CBTなら画面上の電卓が使える」という説明を見かけることです。 同じ運営元のCBTプラットフォームには画面内の電卓機能があり、FP技能検定などでは実際に使えます。 ただし基本情報・情報セキュリティマネジメントの案内に電卓機能の記載は見当たりません。 当サイトが確認できた範囲では、電卓が用意されている前提で準備するのは危険です。 手計算で解ける状態にしておけば、どちらであっても困りません。

とはいえ、基本情報の計算問題は桁数が多いものが中心ではありません。 基数変換・稼働率・MIPS・キャッシュのように型が決まっていて、型を知っていれば筆算で足りるものばかりです。 不安なら 科目Aの計算問題の型 を確認して、 科目A 計算問題の練習 で電卓を使わずに解く感覚を確かめておいてください。

腕時計も自分の筆記用具も不可。時間は画面で見る

持ち込み可能物の一覧に時計はありません。残り時間は試験画面で確認します。 普段の勉強で腕時計を見ながら時間を計っている人は、 画面のタイマーで時間を管理する感覚に一度慣れておくと本番で焦りません。

検索していると「時計や定規は持ち込める」と書かれた解説に当たることがありますが、 それは同じIPAの試験でも方式が違うページを読んでいる可能性が高いです。 基本情報はCBT方式、応用情報や高度試験はPBT方式(紙の試験)で、案内そのものが別になっています。

基本情報(FE)・情報セキュリティマネジメント(SG)応用情報(AP)・高度・支援士(SC)
方式CBT方式(会場のパソコン)PBT方式(紙・決まった試験日)
筆記用具会場が用意(自分のものは使えない)自分で持参(B・HBの黒鉛筆/シャープペンシル、消しゴム、鉛筆削り)
時計案内に含まれない(画面で確認)使用可(時計型ウェアラブル端末は除く。アラーム等の時計以外の機能は不可)
定規案内に含まれない使用可
電卓どちらも使用可の案内なし

「基本情報 持ち物」で検索して出てきた記事が、実は応用情報の話だった——というのは起こりやすい取り違えです。 定規や自前のシャープペンシルが出てくる記事を読んでいたら、方式が違うと疑ってください。

メモ用紙は科目Aと科目Bの間で回収される

意外と知られていないのがこれです。案内によれば、科目A・科目Bの両方を受験する場合、 休憩前にメモ用紙が回収され、科目Bの開始時に新しい用紙が配布されます。 試験終了後はメモ用紙も筆記用具もすべて回収されるので、持ち帰れません

つまり科目Aで書いた計算やメモを、科目Bに持ち越すことはできません。 「科目Aで使った公式を紙の隅にメモしておいて、科目Bで見る」といった作戦は成り立たないということです。 擬似言語のトレースで紙をたくさん使いたい人は、 足りなくなったら試験監督員に申し出れば追加してもらえると案内されているので、 1枚に詰め込もうとせず、遠慮なく追加を頼んでください。

何時に着けばいい?(30分前・15分前・80分)

時間まわりで押さえるべき数字は3つです。

タイミング案内されている内容
試験開始の30分前開場・受付開始
試験開始の15分前この時刻までを目安に受付を済ませる
試験開始から80分以内遅刻しても入室制限はない。ただし遅刻した分だけ試験終了時刻が繰り下がることはない(80分を超えると受験できず、手数料の返還もなし)

「80分まで大丈夫」と読んではいけません。科目Aは90分なので、 仮に40分遅刻すれば、60問を残り50分で解くことになります。1問あたりの持ち時間は約1分30秒から約50秒に半減します。 遅刻の許容は受験の権利を残すための救済であって、時間が守られるわけではありません。

※科目Aと科目Bの間には最長10分の休憩を取ることができます。 当日の流れ全体(受付から退出まで)は 試験当日の流れ にまとめています。

前日の夜にやることリスト

  1. 本人確認書類を財布に入れる。有効期限が切れていないか、写真が判別できるかをその場で見る
  2. 申込時の氏名と書類の氏名が一致しているかを確認する(改姓した人は特に)
  3. 水を持って行くなら無色透明のペットボトルのラベルを剥がしておく(1本・1000ml以下)
  4. 会場までの経路と所要時間を調べ、試験開始30分前に着く電車を決める
  5. 筆記用具・電卓・腕時計は用意しなくてよい(使えないので迷わない)

まとめ

  1. 必ず要るのは顔写真付きの本人確認書類1点。無ければ受験できず返金もない
  2. 試験室に持ち込めるのはハンカチ・ティッシュ・目薬・水・ログイン情報シート・会場備品のメモ用紙とボールペンの6種類
  3. 電卓は不可。画面上の電卓が使えるという案内も基本情報では見当たらないので、手計算の前提で準備する
  4. 腕時計・自分の筆記用具も不可。定規や時計が出てくる解説は応用情報(PBT)の話の可能性が高い
  5. メモ用紙は科目Aと科目Bの間で回収され、持ち帰りもできない。足りなければ追加を頼む
  6. 受付は30分前開始・15分前までに完了。遅刻は80分まで入室できるが終了時刻は延びない

よくある質問

結婚などで姓が変わりました。本人確認書類と申込時の氏名が違っても受験できますか?

受験申込サイトは、証明書に記載された姓名が登録された利用者情報の姓名と異なる場合は本人確認書類として使用できない、と案内しています。旧姓のまま登録している、あるいは免許証の書き換えが済んでいないといったケースは、当日その場では解決できません。申込後に姓が変わった人は、試験日より前にマイページの登録情報を確認し、判断に迷うなら受験サポートセンターへ問い合わせてください。

試験中にトイレに行きたくなったらどうすればいいですか?

一時退席は可能で、試験監督員に知らせる運用と案内されています。ただし退席していた分の試験時間が延長されることはありません。科目Bは1問あたり5分の計算になる試験なので、退席が長引くとそのまま失点につながります。科目Aと科目Bの間には最長10分の休憩を取れるので、そこで済ませておくのが安全です。

家族や友人に付き添ってもらってもいいですか?

テストセンターに同行者の待機場所は用意されていない、と案内されています。付き添いの人には試験終了まで会場の外で待ってもらうことになります。科目Aと科目Bを続けて受けると休憩を含めて3時間半ほどかかるため、待ち合わせは会場の中ではなく、駅や近くの店など外の場所で決めておくとお互いに楽です。

パソコンの操作が得意ではないのですが、受験できますか?

受験申込サイトは、基本的にマウス操作で選択肢を選ぶ形式であり、操作で困ったときは試験監督に声をかけるよう案内しています。タイピングで答えを書く試験ではないので、パソコンの得手不得手が合否を分けることは基本的にありません。ただし画面で長い問題文を読む感覚には慣れが要るので、本番前に当サイトの練習問題などで一度体験しておくと戸惑いが減ります。

出典・ご注意

当日の持ち物・持ち込み可能物・受付時刻・遅刻の扱いは、2026年8月5日時点で受験申込サイトを運営する株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズが公表している案内にもとづきます(基本情報技術者試験の申込・会場運営はIPAから同社に委託されており、当日の運用はIPAのサイトでは案内されていません)。画面上の電卓機能については、当サイトが確認した範囲では基本情報・情報セキュリティマネジメント向けの案内に記載が見当たらないという意味であり、機能の有無を保証するものではありません。運用や条件は変更されることがあり、会場ごとの細かな取り扱いが加わる場合もあります。受験前に必ず最新の案内と、申込後に届く受験者向けの注意事項をご確認ください。

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