基本情報の科目A免除(午前免除)とは?費用と使うべきかの判断

「認定講座を受けると科目Aが免除される」と聞くけれど、費用に見合うのか迷いますよね。 この記事では、科目A免除(旧・午前免除)のしくみ・費用の考え方・メリット/デメリットを整理し、 独学のまま受けるか、免除を使うかを判断できるようにします。

科目A免除(午前免除)とは

科目A免除は、IPA認定の対象講座を受講・修了し、修了試験に合格すると、本試験の科目Aが免除される制度です。 免除が使えると、本試験当日は科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ)だけを受ければよくなります。

※以前の「午前免除」と実質同じもので、試験の呼称が「午前・午後」→「科目A・科目B」に変わったことに伴う名称です。

大まかな流れは次のとおりです。

  1. IPA認定の対象講座を受講する
  2. 講座の修了試験に合格する(受験機会は1つの実施講座につき最大2回)
  3. 免除の有効期間内に受ける本試験で科目Aが免除され、科目Bだけを受験
修了試験の中身が気になる人へ:IPAは過去に実施した修了試験の問題と解答を 71回分公開しています(現行の60問形式は14回=840問)。合格基準も「60問中36問以上」と公表済みです。 過去問の量・実施日・免除の有効期間は 午前免除試験の過去問は何年分? にまとめました。

メリット・デメリット

メリットデメリット
本試験当日が科目Bだけになり負担が軽い 認定講座の受講料がかかる(独学より高い)
科目Aを講座で体系的・計画的に学べる 修了試験に合格する必要がある
本試験の科目Aで落ちるリスクを外せる 免除に有効期限がある

費用はどれくらい?(正直な話)

費用は認定講座の受講料が中心で、一般に数万円規模が目安です。ただし講座・コース内容・時期のキャンペーンで幅があるため、 本記事では特定の金額を断定しません。正確な料金は各講座の公式でご確認ください。

大事なのは金額そのものより、「その費用で何を買っているか」という費用対効果の視点です。

観点独学(科目Aも自力)認定講座で科目A免除
費用受験料7,500円+書籍代受験料7,500円+受講料(数万円規模が目安)
本試験当日科目A+科目Bの両方科目Bのみ
科目Aの学習過去問中心で自己管理講座で体系的・強制力あり
向く人自分でペースを作れる人科目Aが不安/当日の負担を減らしたい人

免除を使っても本試験の受験手数料は別に必要です。IPAが案内している受験手数料は 7,500円(情報処理技術者試験は消費税込み)で、科目A免除の有無による区分は示されていません (内訳は 申し込みと受験料)。つまり講座の受講料は上乗せになります。 受講料は執筆時点の一般的な目安です。金額・制度の詳細は変わり得るため、必ず最新の公式情報をご確認ください。

免除を使うべき人・使わなくていい人

使う価値がある人

独学のままで十分な人

判断の前に現在地を確認しましょう。得点の合否ラインは 合格点シミュレーター、 必要な勉強量は 勉強時間の逆算、独学全体の進め方は 独学か講座かで。

⚠️ 最初に確かめること:その講座は本当に「認定講座」か

ここが制度のいちばんの落とし穴です。科目A免除は、IPAが認定した講座を修了した場合にしか使えません。 有名な講座だから対応している、オンラインで手軽だから対応している、ということはありません。 認定を受けた講座の一覧はIPAが公開しているので、申し込む前に事業者名がそこに載っているかを必ず確認してください。

確認先:IPAの 科目A試験免除制度のページにある 「認定免除対象講座の一覧」(PDF)。ここに事業者名が無ければ、その講座を修了しても科目Aは免除されません。 一覧は更新され、各講座の認定は認定日から2年間有効とされているので、申し込む直前の版で見てください。

社会人が使える講座は、実はかなり少ない

当サイトで2026年8月現在の認定講座一覧を数えたところ、認定講座の開設者は274件ありました。 ただし内訳を見ると、株式会社などの企業はそのうち20件だけで、 残りの9割以上は専門学校・高校・大学・職業訓練校です。

認定講座の開設者(2026年8月現在)件数
合計274件
うち企業(株式会社・有限会社)20件
うち学校・訓練校など約250件

つまりこの制度は、もともと在学中の学生が学校の授業として使うことを主な想定にしていると考えたほうが実態に合います。 「社会人が個人で申し込める認定講座」は、その20件の中からさらに個人受講を受け付けているところを探すことになります。

さらに、IPAは講座の紹介をしていません。免除制度を利用したい個人は 講座開設者へ直接問い合わせる必要があると案内されています。 検索して出てきた比較サイトではなく、一覧で事業者名を確認 → その事業者に直接問い合わせるのが唯一確実な順序です。

先に費用の現実を見ておいてください。免除を使っても本試験の受験手数料7,500円は別途かかり、 受講料はそこに上乗せされます。そのうえ認定講座かどうかの確認と問い合わせという手間も乗ります。 「科目Aが不安だから講座を取りたい」だけが目的なら、免除にこだわらず一般の対策講座を選ぶほうが早いケースは十分にあります。 判断材料は 独学か講座か に整理しています。

講座を選ぶときの比較の観点

認定講座の一覧で候補が絞れたら、金額だけでなく次を見比べると失敗しにくいです。

講座を探す(必要な人だけ)

独学でも十分に合格は狙えます。以下は「科目Aが不安」「当日の負担を減らしたい」人向けの、任意の選択肢です。 免除を目的にする場合は、申し込む前に必ずIPAの認定講座一覧で事業者名を確認してください。

よくある質問

科目A免除と午前免除は違うものですか?

ほぼ同じ制度を指します。試験制度が「午前・午後」から「科目A・科目B」に変わったのに伴い、以前の「午前免除」に相当するものが現在の「科目A免除」です。認定講座を修了して修了試験に合格すると、本試験の科目Aが免除されます。

免除を使うと本試験は何を受けますか?

科目Aが免除されるため、本試験当日は科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ)だけを受験します。当日の負担が軽くなるのが大きな利点です。

費用はどのくらいかかりますか?

認定講座の受講料が必要で、一般には数万円規模が目安ですが、講座やコース内容によって幅があります。正確な金額・キャンペーンは各講座の公式サイトで最新情報をご確認ください。独学(無料〜書籍代)と比べると費用は上がります。

社会人でも科目A免除は使えますか?

使えますが、選べる講座はかなり限られます。認定講座の大半は専門学校・高校・大学が在学生向けに開設しているもので、企業が開設している講座は一部です。IPAは講座の紹介をしておらず、利用したい個人は講座開設者に直接問い合わせるよう案内されています。公開されている認定講座の一覧で事業者名を確認し、その事業者に「個人でも受講できるか」を最初に聞いてください。勤務先が認定講座を持っている場合もあるので、社内の研修制度を先に調べると早いことがあります。

免除には有効期限がありますか?

あります。IPAは「修了認定者として1年間、科目A試験が免除される」と案内しており、修了試験の実施日ごとに有効期間の開始日と終了日を日付で示しています。注意したいのは、その1年が試験の翌日から始まるわけではない点です。公表されている表では、どの回も実施日の約3週間後から有効期間が始まっています。本試験を申し込むときは、有効期間に入っている受験日を指定してください。日付の一覧は午前免除試験の過去問の記事にまとめています。期限や適用条件は変更される場合があるため、必ずIPAと各講座の最新の案内を確認してください。

出典・ご注意

科目A免除(午前免除)制度の適用条件・修了試験・有効期限・対象講座は変更される場合があり、受講料は各講座により異なります。認定講座の件数(274件・うち企業20件)は当サイトが2026年8月現在のIPA公表一覧を数えたもので、IPAが集計・公表している数値ではありません。一覧は随時更新され、各講座の認定にも期限があるため、申し込む前に必ず最新版をご確認ください。受験手数料はIPAが公表している金額で、政令により改定されることがあります。本記事は執筆時点の情報にもとづく目安であり、正確な内容は必ずIPA(情報処理推進機構)および各講座の公式情報をご確認ください。合格・免除を保証するものではありません。

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