基本情報 セキュリティ 練習問題(科目A型4問+科目B型4問)

セキュリティは科目Aと科目Bの両方に出る、めずらしい分野です。 ところが同じ「情報セキュリティ」でも、科目Aは用語と仕組みを識別する問題、 科目Bは事例を読んで妥当な対応を選ぶ問題で、問われ方がまったく違います。 その違いを、実際に解いて体感できるようにしました。当サイトのオリジナル問題です(過去問の転載ではありません)。

IPAは科目Bについて「アルゴリズムとプログラミング」8割・「情報セキュリティ」2割を想定していると示しています。 20問ならセキュリティは4問。ここは科目Aの学習と内容が重なるので、 先に固めておくと勝負をアルゴリズム16問に絞れる枠です。 背景は 科目Bの過去問は50問だけ にまとめています。

出題する論点:認証/暗号・署名/攻撃手法/リスク対応/利用者アクセスの管理/マルウェア対策/バックアップ/委託先の管理

科目A型:用語と仕組みを識別する(4問)

選択肢の中から、定義や役割が正しく当てはまるものを1つ選びます。知っていれば即答できる型です。

問1:多要素認証はどれか

科目A型/認証

利用者認証において、多要素認証に該当するものはどれか。

ヒント:認証の3要素は「知識」「所持」「生体」。同じ要素を2つ重ねても多要素にはならない。

問2:デジタル署名に使う鍵

科目A型/暗号・署名

AさんがBさんへ送る電子メールにデジタル署名を付ける。Aさんが署名の作成に使う鍵はどれか。

ヒント:「その人しか作れない」ことに意味がある操作は、どちらの鍵を使うか。

問3:攻撃の名前を切り分ける

科目A型/攻撃手法

Webアプリケーションの入力欄に、データベースへの命令として解釈される文字列を送り込み、本来は参照できないデータを取り出す攻撃はどれか。

ヒント:入口はどれも「入力値」。被害が出る場所がどこかで区別する。

問4:「リスクの移転」はどれか

科目A型/リスク対応

情報セキュリティのリスク対応のうち、リスクの移転(共有)に該当するものはどれか。

ヒント:損失を負担する相手が自社の外に移るかどうか。

科目B型:事例を読んで判断する(4問)

登場人物と状況が与えられ、その場面で何をすべきかを選びます。 用語を知っているだけでは足りず、誰の責任か・何を先にやるかを切り分ける必要があります。

問5:異動したときの権限

科目B型/利用者アクセスの管理

X社では、業務システムの利用権限は所属部門長の承認を得たうえで情報システム部が付与する運用としている。営業部のAさんが経理部へ異動することになり、情報システム部は経理部長の承認を得て、経理システムの利用権限をAさんに付与した。この対応に加えて実施すべきことはどれか。

ヒント:権限は足すだけだとどうなるか。

問6:感染が疑われるときの初動

科目B型/マルウェア対策

Y社の従業員が、取引先を装ったメールの添付ファイルを開いたところ、見慣れない画面が表示され、ファイルが開けなくなった。ランサムウェアの感染が疑われる。この従業員が最初に取るべき行動はどれか。

ヒント:被害の拡大を止めることと、原因を追えるようにしておくことの両立。

問7:バックアップ運用の弱点

科目B型/バックアップ

Z社は毎日、業務サーバのデータを社内ネットワーク上のNASへ自動でバックアップしている。ランサムウェアへの備えとして、この運用の弱点を補うのに最も効果が高い対策はどれか。

ヒント:攻撃側から見て、そのバックアップに手が届くかどうか。

問8:委託しても残る責任

科目B型/委託先の管理

W社は自社の顧客管理システムを、クラウド事業者が提供するIaaS上に構築し、その運用をV社に委託している。個人データの取扱いに関する説明として、適切なものはどれか。

ヒント:「契約で決めた」ことと「監督した」ことは同じか。

科目Aと科目Bで、何が変わるのか

解いてみると分かりますが、科目B型は「知っているか」ではなく「先に何をするか」を聞いてきます。 間違えた問題がどちらに寄っているかで、次にやることが変わります。

科目A型科目B型
問われるもの用語・仕組みの定義事例での妥当な対応・責任の切り分け
間違える原因似た用語の取り違え(署名と暗号化、XSSとCSRFなど)用語は分かるが、優先順位や立場の判断がつかない
効く対策用語を対で覚える。「自分の秘密鍵/相手の公開鍵」のように必ず対比で登場人物を書き出してから読む。「止める→報せる」「足したら消す」など定番の型を持つ
次に読む科目Aの頻出分野科目Bの解き方

採点のあとに何をすればいい?

いまの得点で合格ラインに届くかは 合格点シミュレーター、 試験日までに必要な勉強量は 勉強時間の逆算 で確認できます。

出典・ご注意

本ページの問題はIT資格ラボが独自に作成したオリジナル問題です(IPA公式の過去問題の転載ではありません)。IPAが示す科目Bの出題範囲をもとに構成していますが、実際の出題内容・出題数を保証するものではありません。分野別の出題割合はIPAが「想定」として示している値です。委託先の監督に関する記述は個人情報保護委員会のガイドラインにもとづく一般的な説明であり、個別の事案についての法的助言ではありません。試験制度・出題範囲は変更されることがあるため、必ずIPA公式をご確認ください。

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